富岡製糸場は、殖産興業を推進するために国が建てた大規模建造物群が現存する産業施設です。繰糸場は長さ約140.4m、幅12.3m、高さ12.1m。
工場建設は明治4年(1871年)から始まり、翌年の明治5年(1872年)7月に完成、10月4日には歴史的な操業が開始されました。繭を生糸にする繰糸工場には300人取りの繰糸器が置かれ、全国から集まった工女たちの手によって本格的な器械製糸が始まりました。
昭和13年(1938年)には株式会社富岡製糸所として独立しましたが、昭和14年(1939年)には日本最大の製糸会社であった片倉製糸紡績株式会社(現・片倉工業株式会社)と合併されました。
その後、戦中・戦後と長く製糸工場として活躍しましたが、生糸値段の低迷などによって昭和62年(1987年)3月操業を停止しました。
富岡製糸場
群馬県富岡市富岡1-1
TEL : 0274-64-0005