『上州から信州そして全国へ』
<近代化産業遺産とは?>
幕末から昭和初期にかけての産業近代化の過程は、今日の「モノづくり大国日本」の礎として、また、各地域における今日の基幹産業のルーツとして、きわめて大きな意義を持っています。このような産業近代化の課程を物語る存在として、全国各地に数多くの建造物・機械・文書などが今日まで継承されています。これらの「近代化産業遺産」は、物理的価値に加えて、国や地域の発展に果たした役割、先人たちの努力など、無形の価値をも有するものです。このようなことから、経済産業省は、産業史や地域史のストーリーを軸に、相互に関連する複数の遺産により構成される「近代化産業遺産群」を取りまとめることとし、平成19年度に33のストーリーが認定されました。
<シルク岡谷と近代化産業遺産>
岡谷市は、明治時代から昭和初期にかけて日本の近代化を支えた生糸の都「シルク岡谷」として世界にその名を馳せました。そして、当時を物語る15件の遺産が、「『上州から信州そして全国へ』近代製糸業発展の歩みを物語る富岡製糸場などの近代化産業遺産群」として、近代化産業遺産に認定されました。
「シルク岡谷」を象徴する近代化産業遺産をぜひご覧ください。