① 鶴峯公園

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~中部日本一のつつじの名所~

かつてこの公園は、蔓根・蔓根崎という字であった場所で、小学校があった場所です。

片倉組初代片倉兼太郎は、低年齢従業員への教育の重要性を感じここに小学校を建設することにしました。初代片倉兼太郎は、校舎の竣工を見ずに逝去しますが、二代兼太郎その遺志を継いで大正6年に完成させました。翌年には地区内同業者の願いにより、その従業員も受け入れました。工場法改正で未修了者の就労がなくなると、大正11年以降青年学校として社会教育に活用されました。

学校として使用されていたこの地が、公園化され「鶴峯」という名前になったのは昭和になってからのことです。昭和元年、片倉合名会社が噴水を作り鶴峯公園と呼ばれるようになりました。昭和4年には片倉組初代片倉兼太郎の銅像が建立されます。この銅像は戦時中に金属供出し、しばらくは台座だけが残されていましたが、平成15年に有志によって復元されました。

昭和10年、一町歩(10,000平方メートル)に及ぶ一帯が片倉から川岸村に寄付されました。村ではこれを記念して、園内に300株のつつじを植える事にしました。 そこで、つつじを埼玉県安行から購入しましたが、安行側の勘違いで貨車3台分(約30,000株)のつつじが送られてきました。 そのつつじの量に村中は大騒ぎ。だが返品もできず、青年会や商業会、村民の有志が何日もかかって植え込みました。 つまり、この”勘違い”がつつじの名所を生んだのです。 戦後、鶴峯公園管理委員会を設置、本格的な整備が進められ、中部日本一のつつじの名所となりました。 園内を埋め尽くすつつじは、30種余り、3万株。実に見事で最盛期にはつつじ祭りが開かれます。

岡谷市の市花にもなっているつつじ。 一口につつじといってもたくさんの種類があり、花の色も赤、白、橙など様々です。  鶴峯公園では、30種類3万株のつつじを有しており、中部日本一の名所となっています。

 

開花時期 ・・・ 5月初旬から中旬

鶴峯公園では、毎年5月初旬から中旬にかけて、つつじ祭り が開催され、たくさんの観光客でにぎわいます。 春のお花見も良いですが、初夏の陽気と、色とりどりのつつじに囲まれるのも、また風情があり華やかな気分になれるのではないでしょうか。

住所
岡谷市川岸上3丁目13
アクセス情報
【車】
・中央自動車道–岡谷IC–約15分
・中央自動車道–諏訪IC–約25分
【電車】
・JR中央本線–岡谷駅下車–タクシーで約5分(約2km)